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結び椀が出来るまで

結び椀が出来るまで

輪島塗の製造は古くから分業化が進んでおり、「木地師」「塗師」「沈金師・蒔絵師」など専門の職人によって、伝統の技法が受け継がれてきました。

「124」の工程をもつ輪島塗ですが、ここではひとつのお椀「結び椀」を例に、木地から完成までを紹介します。

粗型(あらかた)から素地へ

  • 1

    粗方(あらかた)

    3年以上寝かせたケヤキを材木に使います。そこからさらに3か月以上かけて燻し、木の中に含まれている湿度を落ち着かせていきます。

  • 2

    粗方(あらかた)

    表面の燻した面を削り取り、この状態からさらに3か月ほど日光が当たらない場所で寝かせ、木地を落ち着かせます。

  • 3

    素地

    最終的な形に削り出します。ここで削り出したお椀は光が透けて見えるほど薄いです。

お椀の木地にケヤキを使う理由とは?

ケヤキとは木目が荒く、極端に言うと細かい穴が空いている部分もあり、木地の乾燥にはとても時間がかかる材木です。
しかしそうした木地の隙間に下地漆が入り込むことによって、他の木材より多く漆を含むことになり、より丈夫な漆器ができます。

下地(したじ)作り

  • 4

    木地固め

    生漆を木地全体に染み込ませます。これは木地全体を一度締めると同時に、ひとつひとつの木地のクセを把握するための工程です。

  • 5

    布着せ

    欠けやすい部分や傷みやすい部分に、漆を浸み込ませた寒冷紗などの布を貼っていきます。

  • 6

    惣身付け

    最布着せで出た厚み(段差)を平らにする工程です。刻苧で使用した漆を塗り、布と木地の段を埋めます。

  • 7

    一辺地塗り

    輪島塗の最大の特徴『地の粉(じのこ)』を用いた下地工程。これを粉の粗い順に一辺地粉、二辺地粉、三辺地粉と分け、米糊と生漆と混ぜて塗っていきます。

  • 8

    二辺地塗り

    砥石などで地の粉などのザラザラした部分を研ぎ、平らにします。

  • 9

    三辺地塗り

    地の粉のなかで最も細かい三辺地粉を使って塗ります。 いよいよ下地の最終工程が迫ってきました。

砥ぎについて

各塗り工程の間に、空砥ぎ、二辺地砥ぎ、三辺地砥ぎが入ります。
塗りと交互に繰り返すことにより、表面のざらつきや凹凸を軽減させていきます。

  • 10

    めすり

    砥の粉という目の細かい粘土質の土と生漆を混ぜた「さび漆」という漆を塗ります。こうすることで全体の塗り肌を細かく、さらに凹凸がないようにしていきます。

  • 11

    地研ぎ(じとぎ)

    いよいよ下地の完成です。砥石などに水を含ませ、表面を平らに、また人の手の脂分などを落としていきます。

中塗りと中砥ぎ

  • 12

    中塗り(なかぬり)

    中塗り漆という、これまでの生漆よりも精製され、とろみのある漆を使い塗っていきます。ここでは多少の埃がついても大丈夫です。

  • 13

    中研ぎ(なかとぎ)

    中塗りの表面に付着したほこりなどを研ぎ、平らにします。この状態を『こしらえもん』と呼びます。また、この中研ぎで木地や下地の修正点を見つけ、再度塗りこみ等をしていきます。

拭き上げと上塗り

  • 14

    拭き上げ

    中研ぎをさらに研ぎ出し、表面を平らにすると同時に全体に付着した人の手脂などを取り除きます。ここでもし手脂の拭き残しがあると、上塗り漆がのりません。

  • 15

    上塗り(うわぬり)

    いよいよ完成です。中塗り漆を吉野紙(和紙)でゆっくり、3回ほど漉した後、上塗り漆ができます。この漆を丁寧に、埃が付着しないよう塗りあげます。